ホーム > イベント・講座情報 > ホールイベント>夏休み 子どものための音楽会「魔法の笛吹きコンサート」

アニメーション、ドラマ、CM、映画など膨大に手がけてきた大野雄二の音楽を耳にしたことがない人は、まず、いないでしょう。目薬のアイリスも、レディーボーデンも、きのこの山も、犬神家の一族も覚えているでしょう? 大野さんの代表作とも言える「ルパン三世」をテーマにしたコンサートを生涯学習センターで開催します。コンサートに先立ち、大野雄二さんにお話をお伺いしました。

ピアノを始めたきっかけは?

小学生のときに姉がピアノを習っていて、それが羨ましかったんですね。でも、人から何かを教わるのが大嫌いな性格なのが分かって、すぐに辞めてしまいました。バイエルも終わらなかったので、僕のピアノは独学です。

今でも練習はされるんですか?

もちろんです。家にいられる時は一日中練習していますよ。ライブの日も帰ってから練習。ピアノのある部屋は防音にしてあるから、夜中でも音が出せます。トリオもルパンティックファイブのメンバーもやたらと上手くて、しかも僕の半分ぐらいの年齢ですからね。みんなに迷惑がかからないように、ちゃんと練習していかないと(笑)。それにリーダーですし、少しはデカイ顔してたいじゃないですか(笑)。

音楽の道に進もうと決心したのはいつ頃ですか。

高校から慶應に入ったんですが、熱海、小田原で育った僕にはカルチャーショックでね。ウクレレやギターをさらっと弾くやつがクラスに何人もいた。その中で僕はジャズに熱中していくんだけど、熱中しすぎて大学の成績は目も当てられない状態(笑)。これはもう、ジャズピアニストとしてやっていくしかないな、と決心したの。

「ルパン三世」の音楽を手がけるきっかけは?

サスペンスドラマものや石立鉄男もののドラマの音楽を手がけていたのがきっかけですね。たまたまプロデューサーが同じ人だったんです。他にも候補がいたようですが、これも、ええい!大野にやらせてしまえ!と。でもCMの音楽やサスペンスドラマ、コメディと、すべての要素がルパンには詰まっていますからね。そういったことを吸収した上でルパンの仕事が来たのはラッキーでしたね。それがいつの間にか一人歩きしだしちゃって、結果的に30年以上経ってしまいました。

どのように作曲されているのですか。

僕の場合は「締め切り」ですかねー。締め切りの力は絶大ですよ(笑)。何の制約もなく、予算も好きなだけ使っていいから「いい曲を書いてください」なんて言われても一生書けない(笑)。ある程度の制約がある中で考えて作る方が楽しいし面白いです。僕は芸術家じゃないんです、音楽職人。

今でも練習はされるんですか?

もちろんです。家にいられる時は一日中練習していますよ。ライブの日も帰ってから練習。ピアノのある部屋は防音にしてあるから、夜中でも音が出せます。トリオもルパンティックファイブのメンバーもやたらと上手くて、しかも僕の半分ぐらいの年齢ですからね。みんなに迷惑がかからないように、ちゃんと練習していかないと(笑)。それにリーダーですし、少しはデカイ顔してたいじゃないですか(笑)。

楽曲が膨大すぎて、ネタ切れにならないのが不思議です。

僕の場合、その時代に流行っている音楽を作っているんじゃないんです。その時に自分が一番やりたい音楽を作っているんです。もちろん流行っている音楽に対して理解はありますよ。とは言え、媚びない。テーマ曲を作るときは聴いている人が覚えやすいシンプルなメロディーを作ろうと心がけています。だから、作るときに歌ってみるんです。

歌ってみる?

そう。まず、歌うんです。楽器を使っては作らないってこと。3日ぐらいゴロゴロして、いいメロディーはないかなって考えるんです。思いついたメロディーをメモして、見直してっていうのを繰り返すの。そのうちに「これはいけるかも」っていうメロディーが出来たら、少し時間をあけて、弾いたり歌ったりしてみて「いけるな」と思ったら本格的に曲にしていきます。昔は吟味する時間すらなかったけど、ルパンに関しては趣味の域ですから(笑)。今は何時間もかけて書いたものを「違うな」と思ったら捨てちゃう。ちょっともったいないですけどね。

音楽の仕事を辞めたいと思ったことはありますか?

ルパンに関しては、いつでもクビにしてくれって言っていますよ(笑)。

東久留米には手塚治虫さんが住んでいらっしゃったんですよ。大野さんは手塚治虫さんのアニメーションの音楽も作っていらっしゃいましたね。

「24時間テレビ」が始まった頃、毎年、二日目の朝に手塚アニメを放送していました。初期のものですが「バンダーブック」や「マリンエキスプレス」などがそうですね。

手塚治虫さんとの思い出はありますか。

打ち合わせのときに手塚さんがアコーディオンを持って来てね、こんな感じとか演奏してくれるのかなと思って待っていたんだけど、結局、最後まで一度も音を出さなかったの。きっと、音楽の打ち合わせだから、何か表現しなければと思っていらしたのかもしれないし、音楽的な雰囲気を出したかったのかもしれない。手塚さんは僕よりも少し年代が上でクラシックが好きだったの。だから手塚さんの音楽の表現を僕なりに解釈してきいていました。音楽的なことに理解があり、新しいことへのチャレンジ精神のある、面白い方でしたよ。

作曲家は優雅なイメージがありますが、どのような生活を送っていらっしゃるのか興味があります。

海辺の別荘でヒラヒラの服を着て窓辺でピアノを弾いてるようなイメージ?とんでもない!ありえないです。優雅とは程遠い生活ですよ(笑)。締め切りが迫ってくると、ご飯もお風呂もままならない生活で、首にタオル巻いて、独り言で自分を叱咤激励したり(笑)。でも、普段は正確に不規則ですよ。ライブもありますから、6時間ぐらいずれた生活なのかな。

演奏する上で心がけていることは?

速く弾くことよりも、いい音色で弾けるように心がけています。最近、思うのはピアノと作曲の仕事の両立は難しいということです。書くことは1年ぐらいやっていなくても感覚的に平気なんですが、弾くことは毎日練習してライブをやっていないと、すぐに影響が出てしまいますから…。ピアノだけやってたら、もっと上手くなってたかもしれない(笑)。

ルパンティックファイブのメンバーとは、どのような会話をしていますか?

いろいろ話していますよ。世間話から音楽の話まで。でもね、最近の奴らはみんなお洒落だから、ライブの前はみんな忙しいの。ドライヤーかけたりしてて。ホテルの部屋でスーツに着替えて、そのまんまステージに上がっているのなんて、僕ぐらいなもんです(笑)。

コンサートに向けてひとことお願いします。

僕は「今」が一番だと思っているんです。アルバムが完成してもしばらく経つと、ああすれば良かった、なんでこうしなかったのかって思ってしまう。それで、今度はもっといいものを作ろうって思うんです。そういう意味で一生、いい曲なんて書けないんです。だから、常に新しいものを聴いてほしい。演奏もどんどん進化していますからね。もし、以前に演奏を聴いたことがある方には、前回と同じだと思わないでくれ!初めて聴く方はリラックスして楽しんでいってください!という感じでしょうか(笑)。クリスマスも近いことですし、クリスマスナンバーもやっちゃうかもネ!

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